元気夢工房

写真を中心に風景・花・ポエムを綴っています

大判焼きとお人よし

みなさま、こんばんは。
お疲れさまでした!
またまた私が幼き頃の思い出話で恐縮ですが一人のおばあちゃんのお話をしたいと思います。
私と同年代の方なら記憶されている方もおいでかと思うのですがNHK番組で古里歌合戦という番組の収録があった日の事なのですが、多くの人が集まるということでたくさんの
屋台が出ている中ぽつんと一人のおばあちゃんが大判焼き(今川焼)を作っていました。
お客さんが一人も来なく寂し気にみえました。
私はとてもきにかかり大判焼きを一個買いました。
「僕ちゃんありがとう」と深々と頭を下げお礼をいってくれました。
早速食べてみましたが生焼けでこれなら誰も買わないだろうとその場を後にしましたが
おばあちゃんの事が気になってしかたありません。
収録の途中でしたが席を外しおばあちゃんの所にいってみました。
おばあちゃんはまだ大判焼きを焼いていてまた買ってしまいました。
おばあちゃんが「僕ちゃん、お小遣いもうないじゃろ。買わんでいいから歌合戦をみておいで」と答え、私は「おばあちゃんとなら一緒に行く」と返事しました。
おばあちゃんは苦笑いをしつつ「私のことなど気にせんでええから早うみんと終わってしまうでよ」と店を閉じてしまいました。
「ばあちゃん、怒ったん」とたずねると笑いながら「もうええよ、私も帰るけん僕ちゃんも早く帰らんと父ちゃんに怒られるでよ」とさとされました。
父ちゃんに怒られるのは怖かったので急いで帰りました。
父ちゃんは「〇〇が家に帰らんけん母ちゃんが心配して探しに行ったぞ」と爆弾が落ちる
と思ったのですが怒られることはありませんでした。
その内母ちゃんが帰ってきて「〇〇、大判焼き買こうたやろ、母ちゃんは知っとんで。あのばあちゃんの大判焼きはまずかったやろ?」と聞かれうんと正直に答えました。
「母ちゃんもひとつ買ってみたけどまずかったわ」と苦笑い。
「お人よしもええ加減にせんと大人になったら困るで」といわれええ加減な大人になりました。
ばあちゃんの顔も忘れてしまいましたがわたしなりの思い出話でした。
さてさてみなさま明日は明日は花金ですね。
コロナが爆発的に拡がっていますので仕事に出かけるさいはお気をつけておでかけください。
あと一日頑張りましょう
過去には感謝を
現在には信頼を
未来には希望を
(まるちょん)
過去を振り返らず未来を見つめ栄光の光をあなたへ
ではお先におやすみなさい

今日もたくさんの方からナイスやコメントをいただき本当にありがとうございました!
明日もよろしくお願いいたします!!

×

非ログインユーザーとして返信する