元気夢工房

写真を中心に風景・花・ポエムを綴っています

恵美・脳挫傷

みなさま、こんばんわ。
今日は楽しい休日になりましたか?
これから書こうとしている記事は過去のお話なのでつまらんと思う方はスルーOKです。
私が介護職に就いていた時の出来事なのですが、毎年恒例の花見を計画していた時に
おきたショッキングだったお話です。
香川県に鶴亀公園という場所があって夜桜の名所でした
私は幹事ということで早々から場所取りをしていました。
夜桜とはいえまだ寒さが残り火をおこして暖をとり職員一同が揃うのを待っていました。
仕事が終わり次第集合と決めていたのでボツボツとメンツが揃い始め一足先にビールで
乾杯しBBQの準備を始めました。
メンバーが揃いつつあるとき一本の電話が入りました。恵美の友人からでした。
「Tさん、Tさん恵美が、恵美が交通事故を起こし救急・・・・」
泣きじゃくる電話で内容が把握できず「落ち着いてゆっくり話せ」
というと「恵美が交通事故をおこし救急車で総合病院に運ばれました。意識不明の重体
です。」といった内容でした。
場所取りをしていた仲間に報告し早々と片づけをし病院に向かいましたが「Tさん、恵美の緊急オペが始まりました。それにTさんお酒飲んでると思うので私が連れ添います」
ということでしたが心配で飲酒運転としりつつも病院に向かいました。
しかし施設の上司から飲酒運転はダメ
「ここは任せて職場を頼みます」とのことで強く自制するようにとのことで任すことに
恵美は私と同僚で介護にも熱心に取り組み利用者さんにも職員にも人気のある人でした。
私のもとに次々に電話連絡が入りかなり重篤な状態とのことでした。
頑張り屋の恵美のことだから助かるだろう!
早く病院に行きたい!
顔をみたい!
そんな思いでいっぱいでした。
多くの仲間から電話連絡が入りみんな動揺している様子
利用者さんに悲しむ顔をみせられません。
一同を集め冷静な対応をするように指示をしましたが私自身も動揺していましたので
つい涙声になってしまっていました。
あとは恵美の生命力に託すだけ
緊急オペは成功したものの意識が戻らないとの連絡が入りICUで継続治療
ICUに何日いたのか忘れるほど長い時間がすぎようやく嬉しい連絡が
「Tさん、恵美の意識が戻りました。でも面会謝絶です」
私は毎日毎日メールを送りつづけましたが返信はありません
何日か?何週間か?何か月か過ぎたころ面会ができるほど快方に向かいメールに返信が
届きました「大丈夫です」と。
人気者だっただけに面会謝絶がとけた途端多くの方が面会に訪れたようで安心しました。
まだ意識の混濁はあるものの会話はできる状態でした。
一日も早く面会に行きたいところでしたが、相手は女性のためどんな状態かおおよその
見当はついていたので状態が落ち着きパジャマが着れるようになってから面会に行きました。そこにはいつもの如く明るい恵美の姿がありました
「Tさん、迷惑をかけました。すみません」
私は「職場のことは気にせず何か月かかってもいいから治療に専念するように」と伝えました。
数か月のベット生活を余儀なくされいたるところに褥瘡のあとが残っておりまた交通事故のあとの顔の傷が痛々しくのこっておりよく頑張ってくれたと思いました。
今ではステキなパートナ-を見つけ可愛い子供ができたそうです。
めでたしめでたし。

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