ありがとうが言えなくて
私の親父は大のおせっかいやき
外面がよく内弁慶
私と顔を合わすたび喧嘩になる
同じ家に住みながらほとんど会話すらしない
男尊女卑という言葉通り何をするにもおふくろ任せ
何かあればすぐ怒鳴る
おふくろがかわいそう
と
いつもそう思ってた
そんなおふくろに「何で我慢するん」って聞いた
父ちゃんしか嫁にもらってくれる人がいなかったから
そう笑う
親父は幼い頃に父親をなくし女手一人で育ってきた
だからわがままな人に育ったんよ
ねるほどね
そう思いつつも本当は苦労人だったんだなと心のどこかで尊敬していた
私が寝不足でいつもイライラ状態の時
親父はそしらぬ顔をしながらも心配してくれていた
本当にわがままなのは私かもしれない
私の朝食はいつもパンとコーヒー
コーヒーがなくなる頃にはきちんと揃えてくれる親父
さりげない優しさが見え隠れ
ちょっぴり女好きなところがたまにきず
私の事を何より心配してくれていたんだなと胸が痛む
私にとってかけがえのない両親
おふくろの優しさと親父の力強さに甘えてた
ごめん・・・・・
そしてあ・り・が・と・う