元気夢工房

写真を中心に風景・花・ポエムを綴っています

人の見分け方

みなさま、こんばんは。
私が介護職に就いて慣れた頃一人のおば様が息子様に連れられ入居されました。
カルテにはキーパーソンは息子様で他には親族無し、収入は生保でした。
おば様には所持品がほとんどなく着替えもわずかバック一つ
おば様は大部屋に入居が決定になりリハビリが始まりました。
リハビリには積極的に参加し杖なしで歩きたいのがおばさまの夢
私達職員やOT、PTも協力しましたがおば様はとてもわがままでした。
職員やOT、PTに暴言を吐き暴れだし厄介者扱いされてしまい施設内で孤独になりました。
おば様は夜たばこを吸うため詰め所にライターを取りにくるので話しかけると「バカ」と言って何も応えてくれません。さらに同じ入居者に唾をかけたり杖でたたいたりするので強制退所寸前になりましたがおば様は部屋に戻って毎日泣いているのを見かけたので声をかけてみました。勿論「余計なお世話」と𠮟られましたが粘りに粘ってとりあえずベットに座らせてもらう許可をもらいました。
おば様に「なぜ泣いているのですか?」と直接尋ねてみると「過去に息子様に迷惑をかけ勘当されてしまいとても後悔している」と応えてくれました。私は「その辛さを職員に相談できませんか?」と尋ねると「この施設の職員はボロばかり」と怒り顔。私は「確かに職員の対応が悪いのは申し訳ないと思っているけど職員も必死なんですよ。〇〇さんのことをどうにかできないかと毎日のように会議で話しています。ただ忙しく手が回らないのは私達職員の落ち度なので今後気を付けます」と言いました。黙って聞いていたおば様は「あんたの名前を教えて」というので伝えました。その後もおば様の怒りは収まりませんでしたが職員に暴言を吐くことは減りました。その後私は元嫁と離婚し介護の現場を離れ次の仕事に就いた時健康診断で訪れた病院でたまたまおば様と出会い手厚い歓迎を受けました。相変わらず言葉は乱暴でしたが根の優しいステキな女性でした。
人は見た目や素振りで疎外しようとしますがそれは間違いです。
いくら格好がよくても中身がなければ立派とは言えません。
飾らずありのままで輝いて見える人ほど立派なのですから!!
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました
これからの時間も楽しくお過ごしください
ではおやすみなさいzzzzz

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